下の歯の裏側は歯石の付着しやすい場所です。歯石は歯垢と呼ばれる細菌の塊に唾液中の無機質(リン、カルシウムなど)が結びつき、石のように硬くなったものです。舌の裏側には大きな唾液腺の管があるため、ここに近い下の前歯は歯石が付き易いのです。
歯石は、歯肉炎や歯周病の原因になるだけでなく、口臭の原因にもなりますので歯医者さんで除去してもらいましょう。歯石は強固に歯にくっついているので、歯ブラシでは絶対にとれません。
咬むと歯茎が痛いと訴えがあるお子さんです。左の写真の歯と歯の間が黒くなっている部分が虫歯です。
虫歯を除去してみると周辺の歯肉が赤く腫れて出血していました。それが右の写真です。
虫歯は食べかすなどが挟まりやすくなり、歯だけでなく歯茎にも悪い影響を示していることが分かります。
このため、噛んだ刺激が歯だけでなく、歯肉に到達し、痛かったことがわかりました。
虫歯を除去し、歯と歯の隙間を綺麗に修復することにより、今まで通り痛みなく噛めるようになりました。下の図です。
2016年3月1日 カテゴリ:症例 and tagged かわしま歯科クリニック, 保険の範囲内, 歯の隙間, 白い詰め物, 虫歯, 黒い
数年前に金属で虫歯を治してから笑った時に見えてしまうのが気になり、思いっきり口を開けて笑うのが恥ずかしくなってしまったとおっしゃっていました。確かに犬歯の一つ後ろの歯を見てみると金属が入っており、さらに金属が透けて全体的に暗い色の色調になってしまっています。
「金属を除去し白い詰め物で治せばまた思いっきり笑えますよ」
「型取りも必要ありませんし、5分ほどで終わります」
数年間悩んでいた場所が5分程度で修復出来ることに驚いていましたが、大変満足していただけました。
金属修復は沢山の方の口の中に入っていますが、場所によっては目立つものになってしまいます。“思いっきり笑う”事がその修復によって妨げられてしまうこともあるのだと考えさせられる症例でした。同じような悩みがある方一度ご相談下さい。
奥歯に大きな虫歯が出来てしまいました。このまま削って詰めて終了!といきたいところですが、レントゲン写真を見てみると、虫歯が歯の神経に迫る勢いです。最終的な詰め物をして、その後また痛みが出たらイチからやり直しです。そこで一度虫歯を取った後、神経に近い所に歯の神経を安定させるお薬を置き、白いセメントで歯の形にしました。これで数か月様子を見る予定です。削った箇所が後でわかるようにあえて真っ白なセメントです。強度は十分なので食事は問題ありません。痛みが出なければ、数か月後に歯と同じ色の詰め物に変えます。
歯の神経を取ると歯の寿命は短くなります。やむを得ない場合もありますがなるべく残したいですよね。今回のケースのように歯の神経を守る為あえて数か月要することもあります。
2015年8月26日 カテゴリ:症例 and tagged 虫歯
さて、きちんと歯に密接した隙間のない処置に仕上がったでしょうか。当クリニックでは肉眼では分からない金属と歯の隙間を必ずチェックしています。もし、隙間があるとそこからすぐに虫歯になってしまいます。詰め物が新たな虫歯を作り出してしまうのです。
金属の詰め物をした後、ザラッとした舌触りや、引っかかる感じがある場合は、もしかしたら金属が密接してない可能性があります。ぜひ一度ご相談してください。口腔内カメラでチェックしましょう。
2015年8月20日 カテゴリ:症例 and tagged 口腔内カメラ, 虫歯, 金属の隙間
金属が取れてしまったと来院された方です。歯を観察してみると、部分的に黒い部分が見えます。恐らくこの部分から金属と歯を接着していたセメントが流れ出てしまったようです。この歯を再修復するにあたって思うのは、そもそも金属を用いる必要があるのでしょうか、ということです。金属修復は今回のように脱離の可能性があり、その度に歯の良い部分を新たに削らなくてはなりません。可能な限り自分の歯を残すために患者さんと相談して保険でできる白い詰め物で治しました。見た目がきれいなのは勿論ですが、金属と違いセメントを使っていないので、脱離することが極めて少なくなります。
もし金属の詰め物がとれてしまった場合、一度ご相談ください。今回のケースのように詰め物の種類を変えることで良い結果が得られる場合があります。
冷たい物を飲むと歯が痛くなると来院されました。鏡を見ても穴が開いているわけでもなく、原因が分からなかったそうです。当クリニックの口腔内カメラで拡大撮影してみました。
左の写真をご覧ください。金属の詰め物と歯の間に茶色い部分があります。実はこれ虫歯です。肉眼では分かりづらい箇所にできてしまいました。金属を除去してみるとここから冷たい刺激が歯に伝わっていたのが分かります。
ここは見た目ではなかなかわかりません。似たような症状がある方はご相談ください。当クリニックの口腔内カメラで撮影してみましょう。
前歯は保険が効かない。と思い込んでいる方が稀にいらっしゃいます。私も以前、何気なくテレビを見ていた時にある芸能人の方が「前歯は保険が効かないから、治療費が高い」と発言しているのを見たことがあり、大変驚きました。何の根拠もないことです。
上の症例は前歯が全て虫歯になってしまったケースですが、30分程で右側2本を修復しました。かぶせ物や差し歯にはしていません。保険の効く白い詰め物で全て仕上げました。この修復は見た目が劇的に変るので大変やりがいのある、私の得意な処置です。
前歯に限らず、治療費や見た目でお悩みの方、是非一度ご相談ください。
上の二枚の写真をご覧ください。左が修復前で右が修復後です。修復前は歯の色に合っていない弱いセメント、歯と歯の隙間もあっていませんし、手前の歯の詰め物は既に外れかかっていました。この患者さんは5歳です。修復した歯はどちらも乳歯です。乳歯は生え変わるからいい…。確かにそうかもしれませんが、生え変わりまでこの歯は4~5年かかります。あとこの歯で4,5年は噛まなくてはなりません。
しっかりと接着し強度のある詰め物、歯と歯の間にきちんとフロス(糸ようじ)が通り、お手入れできること、この歯が役目を終えるまでちゃんと噛めるように、かわしま歯科クリニックは乳歯の治療も最善を尽くします。
歯に装着していた金属が取れたまま放置していませんか?
歯は内部まで全て硬いわけではありません。最も硬いエナメル質は歯の表面にしかありません。内部は象牙質と言って比較的柔らかい組織です。金属などの詰め物が外れると中の象牙質が露出します。この状態で放置すると、虫歯はかなりのスピードで進行します。痛みが出た時には、歯の神経の治療が必要になってしまいます。痛みがないから放置は危険です。
また、知らない内に金属が外れているケースもあります。奥歯は気が付きにくいので、口腔内カメラでチェックしましょう。写真の方も、口腔内カメラで金属が外れていることに初めて気が付きました。
かわしま歯科クリニックでは、インターネット予約を開始いたしました。ホームページ上で検診等のお約束がお取りできます。
2015年6月1日 カテゴリ:告知, 症例 and tagged インターネット予約, かわしま歯科クリニック, 口腔内カメラ, 虫歯